に投稿

#8 引退後の人生を支援する

ファミリービジネスの永続性には、適切な時期における世代交代が欠かせません。たとえ先代のオーナーや社長が有能であったとしても、次期オーナー、次期社長に早い段階から経験を積ませることが必要です。世代交代がうまく行かず、ビジネスが停滞しているケースは少なくありません。

続きを読む #8 引退後の人生を支援する
に投稿

#7 世代間連鎖を断つ

ファミリービジネスでは、家庭内暴力、アルコール依存症、うつ病など、心的-関係的マイナス資産が、世代を超えて承継されることが少なくありません。ファミリー・セラピーでは、「ジェノグラム」と呼ばれる家族図をもとに、マイナス資産の世代間連鎖を見抜き、その悪循環を断つことを試みます。それにより、長年続いた家族の悩み、苦しみ、痛みからの解放、回復、癒し、家族の問題の解決を目指します。

続きを読む #7 世代間連鎖を断つ
に投稿

#6 ガバナンスを見つめ直す

近年ビジネス領域で、ガバナンス(統治、指針)の重要さが言われるようになりました。それは、ファミリーでも同じです。家族を世代を超えて豊かに、幸せに、平和に永続させるには、ガバナンスが欠かせません。以前はそれを、家制度が担っていました。民法から家制度が消え、家制度に抵抗を持つ家族や個人が多い現代、新たな「ファミリー・ガバナンス」創造が急務です。

続きを読む #6 ガバナンスを見つめ直す
に投稿

#4 危機対応を行う

警察白書によると、日本の凶悪犯罪は年間約1,000件です。そのうちの半数以上が家族がらみの犯罪です。家族は、現在の日本で、最も治安の悪い場所です。家制度は、家全体では父親が、きょうだい間では長男が権力を持つ不平等なシステムです。法的に消失したにもかかわらず、今でも慣習的、心理的に残っている家制度が、家族における暴力の重要な要因となっています。

続きを読む #4 危機対応を行う
に投稿

#3 家制度の影響を見る

民法が前提とする現代の家族は「核家族」です。それに対して、明治民法の家族は「家制度」からできていました。家制度は現代民法からなくなりました。しかし、いまだに慣習としてまた心理的に、家制度に影響を受けている核家族やファミリービジネスはたくさんあります。家制度的家族は「直系家族」あるいは「日本的家父長制」といわれます。そこでは、年長者、特に父親が権力を持ち、長男が全財産を受け継ぎます。親子関係および兄弟姉妹関係は不平等です。特に、「女性」と「子供」は差別の対象です。

続きを読む #3 家制度の影響を見る
に投稿

#2 源家族の影響を見る

現代の家族の中核には、「夫婦関係」があります。

夫婦関係は夫の源家族と妻の源家族との影響を受けています。夫婦は夫個人と妻個人とからだけではなく、夫と妻の源家族の融合または化学反応から成ります。現代の夫婦の多くは、夫と妻の源家族(特に妻の実家)からの影響に無意識、無頓着です。

続きを読む #2 源家族の影響を見る