
ファミリービジネス(FB)を支援するセラピーを行っていると、「セラピーは科学ですか?」という問いを時に受けます。
続きを読む セラピーは「科学」ですか?以前、ファミリー支援のコラム『リベラルアーツ・セラピーとオーナーコーチング』で、ファミリービジネス(FB)が北極星のような「自我理想」を持つことの大切さについて述べました。
私たちは、FBをセラピーで支援する際に、「リノベーション(renovation)」を自我理想として、たびたび提案させていただいています。“renovation(リノベーション)” は、“re(再び)” + “innovation(イノベーション)” で「刷新」と訳されます。それは、「伝統 / 歴史」+「革新」です。
続きを読む ファミリービジネス・リノベーションあなたは「依存症(addiction)」について聞いたことがありますか?
武井一喜著『同族経営はなぜ3代でつぶれるのか』(クロスメディア・パブリッシング)によると、アメリカのファミリービジネス・アドバイザー団体 “FFI (family Firm Institute)” の総会で、毎年「依存症」についての講演が定番になっているとのことです。
しかし、日本でファミリービジネス(FB)が語られるときに、依存症が正面から取り扱われることは、私たちのFBAA(一般社団法人ファミリービジネスアドバイザー協会)での講義を除いて、皆無ではないでしょうか?
続きを読む ファミリービジネスと依存症「ホロン(holon)」という言葉を聞いたことがありますか?
“holon” は、哲学者アーサー・ケストラーの造語です。
「全体」を表す “holos” と、「部分」を意味する “on” とから創られました。
ファミリービジネス(FB)の見方の中心に「システム論」があります。
システムは「仕組み」と訳されます。
システム論は、FBの仕組み全体を「ビジネス」「オーナーシップ」「ファミリー」の3サークルから捉えます。
私たちは、ファミリービジネスを「牢屋(prison)」=「蛹(さなぎ)」と仮定することを勧めています。
牢屋、と聞いてあなたはビックリしますか?
不快になりますか?
いや「私のファミリービジネス経験にピッタリだ」と思いますか?
続きを読む ファミリービジネスは「牢屋」?「葛藤」は、「ケンカしないで仲良くしてね」「忖度」「御意」に〈抵触〉し、不安、恐怖を喚起します。「葛藤」になじんでいない人は、それとどう取り組んでいいかわかりません。そういったときに、よく起きるのが「キレる」です。「ブチキレ」または「プチキレ」です。不安、恐怖に耐えられず、それらを心から排出するために、「キレる」のです。それを放っておくと、暴力沙汰、刃傷沙汰になりかねません。自傷行為となる場合も、ままあります。緊急対応が必要です。
続きを読む #5 緊急対応を行うこれまでの葛藤解決や交渉術は、葛藤力が「すでに」身に着いている、という暗黙の前提の上に進められていました。葛藤解決や交渉術の大半が、西洋生まれだったためです。西洋では、葛藤や議論できることが、「前提」です。
続きを読む #4 解離の治癒を目指す家族や夫婦に、争いごとや議論が生じない、といったことがあるのでしょうか? 絶対にありません。必ず、もめごとやケンカが起きます。それが自然です。この場合のもめごとやケンカは、「衝突」といった形をとりがちです。
続きを読む #3 葛藤と衝突の違いを学ぶ