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ウェルビーイング(well-being)再考

ウェルビーイングは、セラピーを進めるうえで、大事なキーワードです。

その訳語は、決まっていません。コンテキスト(文脈)によって、異なる訳語が当てられます。
が、基本的意味は、「well(良く)+being(存在する)」です。

well-beingは、身体のコンテキストでは、「健康」と訳されます。
心の文脈では、「幸せ」となります。

コミュニティや社会的コンテキストでは、「福祉」。
哲学では、「存在(論)」です。

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カップル関係とお金との関係とを支援するカップル・ファイナンシャル・セラピー

今回は、カップルセラピーとファイナンシャル・セラピーの相乗効果(シナジー)、および好循環を意図した「カップル・ファイナンシャル・セラピー(CFT)」について書きます。

ファミリービジネスでは、カップル関係またお金との関係は、中核テーマの1つですので、CFTの視座が、あなたに有益だと幸いです。

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パーパスとウェルビーイング

近年「パーパス(purpose)」が、経営の領域で話題になっています。

が、”purpose(目的)”は、簡単なテーマではありません。

納得するパーパスを見つけるのに、何年も、いや何十年もの格闘の必要な場合が、ままあるからです。そう教えるのは、深層心理学者のC.G.ユング、実存心理学者のV.フランクル、トランスパーソナル心理学者のA.マズロー、R.アサジオリです。

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「問題の外在化」~家族療法やナラティブセラピーのテクニック~

あなたは、家族で世代間連鎖する心の負債について聞いたことがありますか?

今回は、心の負債を「問題の外在化」から考えます。

問題の外在化は、家族療法やナラティブセラピーで使われる洗練されたテクニックです。

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毒親?

近年「毒親」という言葉が流布しています。

が、それが、「投影」や「投影同一化」というところから考えられたことは、ほぼありません。

毒親という言葉は、能力のない小物(こもの)の親を「過大評価」させたり、非力な親に「不必要に力を与え」たり、そのことで子ども側が、過度に恐れ、不安がり、震え上がるのを煽(あお)ってしまいかねないところがあります。

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家族の『世代間連鎖』という呪縛からの解放 ~心の承継、遺産相続を価値あるものにするために~|2023/12/24(日)

◎ オンライン開催
◎ 配布資料+音声データをご購入いただけます

1)セラピーで繰り返し聞く訴えに、親世代、祖父母世代から受け継ぐ「心の負の遺産」に関するものがあります。

「親から『我慢しなさい、歯を食いしばって頑張りなさい』と言われて、とても嫌だったけれど、気がついたら、自分が子どもたちに同じことを言っているのが、情けない」

「私が受けた親からの仕打ちを、子どもに経験させたくない」

「自分の世代で、断ち切りたい」

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関係療法:W.ビオンの技法を参考に

今回は、セラピーの1つの技法をご紹介します。
英国の精神分析医ウィルフレッド・ビオンを参照したものです。

ビオンは、セラピーを行う上で、哲学者エマニュエル・カントの「前概念(pre-concept)」を参考にしました。

「前概念」は、「考えられる前の概念」「未だ考えられていない思考」「考える人のいない概念」「考えることのできない考え」などと説明されます。

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夫婦・カップル療法

近年、夫婦療法やカップルセラピーのニーズが高まっています。

しかし、この領域で専門的トレーニングを積んだセラピストはほとんどいません。そのため、セラピストやコーチが、夫婦やカップルの悩み、課題、訴えに、適切に応えることができていません。

個人セラピストやコーチが、従来のやり方の延長や応用で、夫婦・カップル療法を行っても良質な支援を提供できません。かえって、関係性を悪化させてしまうことさえあります。

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得体の知れない、触れてはいけない「空気」と「脱同一化」

先日、ジャニーズ事務所が開いた記者会見で、関連会社・社長の「イノッチ」こと、元V6の井ノ原快彦氏が、以下のような発言をしていました。

「・・・言い訳になるかもしれませんけども、なんだか得体の知れない、それには触れていけない空気というのはありました」。

この、得体の知れない、触れてはいけない「空気」とはなんでしょうか?

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「関係に根づいた個の確立」と、確立された個の「縁起への移植」

なぜ「青春時代」は、キラキラと輝かなければならないのでしょうか?

どうして、大人になったら「立身出世」し、「故郷に錦を飾り」、「末は博士か大臣」にならないといけないのでしょう?

「世間」に生きているからです。

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