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#5 緊急対応を行う

「葛藤」は、「ケンカしないで仲良くしてね」「忖度」「御意」に〈抵触〉し、不安、恐怖を喚起します。「葛藤」になじんでいない人は、それとどう取り組んでいいかわかりません。そういったときに、よく起きるのが「キレる」です。「ブチキレ」または「プチキレ」です。不安、恐怖に耐えられず、それらを心から排出するために、「キレる」のです。それを放っておくと、暴力沙汰、刃傷沙汰になりかねません。自傷行為となる場合も、ままあります。緊急対応が必要です。

ここでいう緊急対応とは、セラピーのことです。しかしながら、それは場当たり的対処に過ぎません。中長期にわたって機能する根本的解決には、不安や恐怖を引き受ける心の「器」「度量」「土台」の創造が欠かせません。心に、大きな器、広い度量、しっかりとした土台があってこそ、真の「葛藤力」「対決力」「葛藤解決力」が可能となります。器、度量、土台が、安心、安全を提供するからです。

日本人、および日本で育った、あるいは日本で生活するあらゆる国籍の人が、葛藤解決に取り組む際、「葛藤」と「衝突」との〈差異〉に目を向けることが有益です。今までの葛藤解決の盲点が明らかになり、かゆいところに手が届く葛藤解決や議論を行うことができるようになるでしょう。

そのうえで、従来の良質な葛藤解決、交渉術、コミュニケーション理論を参照すると有益です。ファミリービジネス支援センターは、あなたに合ったオーダーメイドの葛藤解決を、ご提供します。家族戦争、お家騒動、親子の縁切り、離婚の危機を乗り越え、より良い持続可能な家族、夫婦になるために、「家族と夫婦の葛藤解決」をご活用ください。

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#4 解離の治癒を目指す

これまでの葛藤解決や交渉術は、葛藤力が「すでに」身に着いている、という暗黙の前提の上に進められていました。葛藤解決や交渉術の大半が、西洋生まれだったためです。西洋では、葛藤や議論できることが、「前提」です。

それに対して、日本では、「ケンカしない」「争わない」そして「葛藤しない」「議論しない」ことが、良しとされてきました。日本文化のコミュニケーションが、「タテ(縦)社会」における「上意下達」のうえに成り立ってきたからです。「上意」は「主君の意見」で、「下達」は「下の者に伝えること」です。上意下達は、「忖度」「空気を読むこと」「目上の人の機嫌を良くすること」から成り立ってきました。それは「ヨコ(横)のコミュニケーション」を、切り捨て、排除します。

横へ眼差しを向けると、そこに意見、考え、感性に違いのあったこと、個性のあったことが見えてきます。上意下達は、その差異や個性をノイズ(雑音)として扱い、無視したり、無関心であったり、解離したりしてきました。

しかし、現代の家族や夫婦は、上意下達ではやっていけません。目上の者と目下の者を作る(今でも慣習的に、また心理的に残る)家制度に「No!」を言う家族メンバーが増えています。今までのままでは、現代の家族も夫婦もサステナブル(持続可能)ではありません。

横のコミュニケーションは、違いや個性をあぶり出します。意見の差異は必須なため、葛藤や対立が生まれます。話し合い、議論の場が求められます。

「葛藤」や「議論」には、「ケンカしないで仲良くしてね」が生んだ「解離」の治癒が必要です。それには、心の離れ孤島と心の陸との間に、「橋」が架けられなければなりません。すると、心に「葛藤」が戻ってくることができます。葛藤は「健康」です。しかし、心に筋肉がついていなければ、心は「葛藤」に耐えられません。戻ってきた葛藤が苦痛をもたらすからです。

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#3 葛藤と衝突の違いを学ぶ

家族や夫婦に、争いごとや議論が生じない、といったことがあるのでしょうか? 絶対にありません。必ず、もめごとやケンカが起きます。それが自然です。この場合のもめごとやケンカは、「衝突」といった形をとりがちです。

日本では「衝突」と「葛藤」とが誤解されたり、混同されてきました。今まで「ケンカしないで仲良くしてね」「争わない」「和をもって貴しとなす」だったところに、突然、「衝突」は生まれます。戦争です。そしてこの「衝突」は、「無視、無関係、断絶」つまり「冷戦」に反転しやすい。

一方、「葛藤」や「議論」は、戦争でも、冷戦でもありません。では、「衝突」と「葛藤」とは、どんなふうに違うのでしょうか?

従来の葛藤解決や交渉術では、「葛藤」と「衝突」との違いがわかっていませんでした。そこには、心理学(セラピー)の知見が活用されていなかったためです。大切なのは、「葛藤」と「衝突」との差異を見抜き、「衝突(戦争)」や「無視、無関係、断絶(冷戦)」を「葛藤」に変えること、そのうえで「葛藤解決」や「議論」を試みることです。

葛藤や議論には、困難さ、面倒くささは伴いますが、粘り強く試みることで、家族や夫婦の結びつきを刷新し、レジリエンス(回復力)を生み、家族や夫婦としての真の自信をつけることができます。

ファミリービジネス支援センターでは、「ケンカしないで仲良くしてね」と「衝突および無視」との両方から解放され、自由になることを支援します。私たちとの葛藤解決の実践の中で、わかりやすく、ノウハウをお伝えします。そのうえで主体性を持って、葛藤や議論ができ、家族や夫婦の問題解決力が身に着くようにサポートします。

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#2 葛藤する経験をもつ

そして会社では、部下は上司に忖度し、「御意(ぎょい)」と言うことが求められます。

日本では、「和をもって貴し」がいいと、たくさんの人が思っています。しかし、「和をもって貴しとなす」を言った聖徳太子が、「同調」ではなく、「お互い納得いくまでしっかりと議論しなさい」とも述べていたことは、あまり知られていません。「お互いが納得いくまでの議論」を推奨したのです。それは、争いや葛藤を含みます。

が、日本では、家族でも、学校でも、組織でも葛藤や議論自体が悪いもの、争いや葛藤はあってはならないもの、と教えられてきたのではないでしょうか? 葛藤、議論、争いのないことが良い、と信じられてきたのではないでしょうか? 疑問や質問を持つことは良くない、と伝えられてきたのではないでしょうか?

葛藤、議論、争い、質問に向き合うためは、「勇気」が必要です。嫌われたり、嘲笑されたり、バカにされたり、攻撃されたり、無視されたり、村八分にされたりされかねない不安や恐怖に、負けない丈夫でしなやかな心の力が求められます。

「ケンカしないでね」「争わないでね」「仲良くしてね」は、葛藤や議論を排除します。葛藤や議論の無いことを、セラピーでは「解離」といいます。解離は、心に「孤島」を作ります。

他方、葛藤する一方の側を排除し、その排除したところを無意識へ押し込むことを「抑圧」といいます。「抑圧」と「解離」の違いは、「解離」が葛藤それ自体を心から切り離し、孤島化する点です。解離によって生み出された孤島に、葛藤を丸投げして封印します。

日本の「ケンカしないで仲良くしてね」「忖度」「御意」は、葛藤の排除、つまり解離を生みます。これでは、いつになっても葛藤の仕方を学ぶことができません。葛藤に関する心の筋肉がつきません。葛藤する経験~成功体験および失敗体験~がないためです。葛藤から学ぶ機会そのものが奪われるからです。葛藤についての、心の筋肉のつけようがありません。

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#1 葛藤のための「器」をつくる

あなたは、家族や夫婦における「葛藤」や「議論」が、有益なことをご存知ですか?葛藤や議論は、家族戦争(family war)、お家騒動、親子の縁切り、離婚の危機を乗り越え、より良い家族、夫婦になるためのリソース(資源)になります。また葛藤と議論は、家族と夫婦の相互理解を深め、結びつきを刷新し、信頼をより確かなものとします。家族と夫婦の潜在可能性および創造性を開花させます。レジリエンス(回復力)を活性化し、家族と夫婦の自信を強化します。そのためには、ツール、スキルとノウハウ(ハウツー)を学ぶ必要があります。が、その前提として、葛藤や議論のための丈夫で大きくてしっかりとした「器」「度量」「土台」がなければなりません。ファミリービジネス支援センターは、家族と夫婦に「葛藤力」「議論力」「葛藤解決力」が身につくように支援します。

家族関係、夫婦関係が、豊かで丈夫で柔軟になるために。

また持続可能な幸福を実現するために。

私たちは、あなたに家族や夫婦における葛藤や議論に有益なツール、スキルとノウハウ、ハウツーをご提供します。葛藤や議論のための「器」「度量」「土台」が創造されるように、支援します。

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#8 引退後の人生を支援する

ファミリービジネスの永続性には、適切な時期における世代交代が欠かせません。たとえ先代のオーナーや社長が有能であったとしても、次期オーナー、次期社長に早い段階から経験を積ませることが必要です。世代交代がうまく行かず、ビジネスが停滞しているケースは少なくありません。

青虫がさなぎに、そして蝶へと変態する「質的変化」過程を、「通過儀礼」といいました。それは、子供から大人になる時期だけでなく、先代のオーナーや社長が、次期オーナーや社長に役割を移行する場合にも必須です。多くのオーナーや社長にとって、それは試練です。先代オーナー社長の引退には、大変な試練が伴いますが、私たちはその過程に立ち会い、役割譲渡を支援します。

引退後の人生には、さまざまな課題、可能性が控えています。その中で、見過ごされている1つが、家族の再生です。オーナー社長はビジネスに忙しく、家族に目を向けることのできていない場合が少なくありません。引退して、はじめて家族に目が向いた、ということがままあります。

逆の言い方をすると、現役時代、家族を知らないままのオーナー社長が大変多い。

家族は、ビジネス抜きの素の自分でいられる安心、安全な場です。社会的役割を外して、裸の自分でいられるところです。しかし、オーナー社長だけでなく、そのパートナー、子供も、安心してくつろげる家族を持っていないファミリービジネスが、たくさんあります。

定年退職後、目的、目標を失ってつらい毎日、やることがなく気分が落ち込んでいるオーナー社長には、家族に目を向けていただき、ご自分のため、パートナーのため、子供の幸福のために、家族の再生に取り組んでいただきたいと考えます。

私たちが、精いっぱい支援します。

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#7 世代間連鎖を断つ

ファミリービジネスでは、家庭内暴力、アルコール依存症、うつ病など、心的-関係的マイナス資産が、世代を超えて承継されることが少なくありません。ファミリー・セラピーでは、「ジェノグラム」と呼ばれる家族図をもとに、マイナス資産の世代間連鎖を見抜き、その悪循環を断つことを試みます。それにより、長年続いた家族の悩み、苦しみ、痛みからの解放、回復、癒し、家族の問題の解決を目指します。

ジェノグラムは、「家系図」とは異なります。家系図は、家系をたどって家の「ルーツ」を探すためのものです。一方ジェノグラム(家族図)は、世代を超えて繰り返される家族の心的ー関係的「パターン」を見抜くものです。マイナスのパターンを断ち切り、プラスのパターンを強化し、好循環を生み出すことを支援します。

家族には、金銭、不動産、株式といった物的資産と異なる、心的-関係的資産があります。ファミリー・セラピーは、家族の心的-関係的資産に着目しながら、家族支援を行います。

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#6 ガバナンスを見つめ直す

近年ビジネス領域で、ガバナンス(統治、指針)の重要さが言われるようになりました。それは、ファミリーでも同じです。家族を世代を超えて豊かに、幸せに、平和に永続させるには、ガバナンスが欠かせません。以前はそれを、家制度が担っていました。民法から家制度が消え、家制度に抵抗を持つ家族や個人が多い現代、新たな「ファミリー・ガバナンス」創造が急務です。

心理学でガバナンスを表す1つに、深層心理学者C.G.ユングの「セルフ(Self、自己)」があります。大文字のSで始まる自己は、「大いなる自己」と言われるものです。ユングは、「私」を統治するのは、「私」ではなく、「私」が気づいていない「大いなる自己」「大いなる私」だと考えました。それは、心の「深層」に潜む自己あるいは私です。

私たちは、家族の深奥にも「家族の大いなる自己(family Self)」が潜在すると考えます。「家族の大いなる自己」を顕在化し、それに従って深みのある家族のファミリー・ガバナンス(家族統治、家族指針)創造を支援します。

「セルフ」の特徴は、「中心化」力です。セルフが機能すると、物事、出来事、事象が自ずと集約し始めます。バラバラだった家族が集約し、つながり、結合力が生まれます。

ファミリー・セラピーでは、「家族の大いなる自己」を見出し、活性化のための支援を行います。

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#5 横のやり取りを応援する

家制度にあったコミュニケーションは、上意下達です。それは、目上の者の気持ちを目下の者が忖度することです。それに対して、夫婦を中心とした現代の家族では、横のコミュニケーションが必要です。

弱小だった日本のラグビーを世界水準にまで押し上げ強靭にした功労者のエディ・ジョーンズ氏は、ラグビー界に巣食っていた先輩後輩間における上意下達や忖度を廃止し、横のコミュニケーションを積極的に取り入れました。多国籍メンバーからなるラグビー・ジャパンに、横のコミュニケーションは必要不可欠でした。

縦ラインの崩れた現代の日本の家族では、それまで隠蔽されてきた多様性が、明らかになってきています。たとえば、LGBTQ+の家族メンバーが、声を発するようになっています。多様性が明らかになった現代の家族を強靭にするには、横のコミュニケーションが求められます。それには聞く力、表現力、対話力を磨く必要があります。

ファミリー・セラピーを通じて、現代の家族に必要なコミュニケーションを身に着けませんか?

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#4 危機対応を行う

警察白書によると、日本の凶悪犯罪は年間約1,000件です。そのうちの半数以上が家族がらみの犯罪です。家族は、現在の日本で、最も治安の悪い場所です。家制度は、家全体では父親が、きょうだい間では長男が権力を持つ不平等なシステムです。法的に消失したにもかかわらず、今でも慣習的、心理的に残っている家制度が、家族における暴力の重要な要因となっています。

なぜでしょうか?

理由の1つは、現在の法律では、家族が民事不介入の治外法権的閉鎖空間になりうるからです。そこが、前近代的な専制主義的小国家のようになっていても、見えないためです。〈外部〉の目が入らないからです。「ビジネス」には、〈外部取締役〉が加わるようになりました。ファミリー・セラピストは、「ファミリー」における〈外部取締役〉の役割を担います。今でも慣習的、心理的に残っている家制度に目配せし、暴力が生まれる構造に切り込みます。特に「暴力の再生産」を注視し、適切な介入を行います。緊急対応が必要な場合は、警察、配偶者暴力相談支援センター、精神科、司法と協働します。