ファミリービジネスのサステナビリティに最も大事なのが、次世代育成です。そのために大事なのが、幼少期からの教育や躾です。「躾」という字の如く、ファミリービジネスの大事にしている「美」意識や「美」的感覚は、子供たちの「身」体に染み入るように教育されるものです。
あなたのファミリービジネスの価値観は、どのようなものですか?
美意識は、ファミリービジネスの価値観、ライフスタイル、生き方を反映します。ですので、ファミリービジネスの美的価値観を明らかにし、磨くことが必要です。
私たちは、家族の価値観、ビジネスの理念や社訓を子供に伝える機会を定期的に持つことをお勧めします(教育)。そのために、親には、日ごろから、自分はファミリービジネスの次世代を育成している、という意識が欠かせません。
次世代の育成において重要なのは、子供が大人になる上で通らなければならない心の変容過程です。それは、〈青虫〉が〈さなぎ〉に、そして〈蝶〉へと変態する「質的変化」にたとえることができるでしょう。「通過儀礼」といわれるその過程は、試練以外の何ものでもありません。このプロセスを適切に進めるには、そこに立ち会う「良質な父性」が必要です。そうでなければ、〈さなぎ〉は、〈蝶〉として羽ばたくことができないかもしれません。
〈春〉は、〈冬〉を必要とします。〈植物〉は、〈暗い夜〉や〈寒い朝〉を経過しなければ開花しません。ファミリービジネスにおける失敗、修羅場、危機は、〈春〉のための〈冬〉、〈植物〉のための〈暗い夜〉や〈寒い朝〉に喩えることができます。
「危機」は、「危険(ピンチ)」+「好機(チャンス)」です。ピンチをチャンスに変える〈変換器〉が、良質な父性です。
「父性」とは…
ここでいう「父性」は、生物学的なものではなく、心的または精神的なものです。父性は、父親だけでなく、母親にも潜在します。父性は男性性と異なります(次世代育成コーチングの過程で、詳しくご説明いたします。)
次世代育成コーチは、良質な父性の役割を臨機応変に担い、子供が、「ファミリー」では成熟した大人に、「ビジネス」では主体性のある社長に、「オーナーシップ」では責任ある(大)株主に、開花する過程を支援します。
次世代育成コーチングは、ファミリービジネスの有事、修羅場を乗り越え、失敗から立ち直るしなやかな強靭さ、またチャンスを捕まえ活かす力のある次世代の育成を支援します。
性別を問わず、次世代の育成をサポートします。