に投稿

ファミリービジネスと依存症

あなたは「依存症(addiction)」について聞いたことがありますか?

武井一喜著『同族経営はなぜ3代でつぶれるのか』(クロスメディア・パブリッシング)によると、アメリカのファミリービジネス・アドバイザー団体 “FFI (family Firm Institute)” の総会で、毎年「依存症」についての講演が定番になっているとのことです。

しかし、日本でファミリービジネス(FB)が語られるときに、依存症が正面から取り扱われることは、私たちのFBAA(一般社団法人ファミリービジネスアドバイザー協会)での講義を除いて、皆無ではないでしょうか?

続きを読む ファミリービジネスと依存症
に投稿

ファミリービジネス・システム論の再考 ~ファミリーセラピーの立場から~

ファミリービジネス(FB)の見方の中心に「システム論」があります。

システムは「仕組み」と訳されます。
システム論は、FBの仕組み全体を「ビジネス」「オーナーシップ」「ファミリー」の3サークルから捉えます。

続きを読む ファミリービジネス・システム論の再考 ~ファミリーセラピーの立場から~
に投稿

ファミリービジネスは「牢屋」?

私たちは、ファミリービジネスを「牢屋(prison)」=「蛹(さなぎ)」と仮定することを勧めています。

牢屋、と聞いてあなたはビックリしますか?

不快になりますか?

いや「私のファミリービジネス経験にピッタリだ」と思いますか?

続きを読む ファミリービジネスは「牢屋」?
に投稿

#8 引退後の人生を支援する

ファミリービジネスの永続性には、適切な時期における世代交代が欠かせません。たとえ先代のオーナーや社長が有能であったとしても、次期オーナー、次期社長に早い段階から経験を積ませることが必要です。世代交代がうまく行かず、ビジネスが停滞しているケースは少なくありません。

続きを読む #8 引退後の人生を支援する
に投稿

#7 世代間連鎖を断つ

ファミリービジネスでは、家庭内暴力、アルコール依存症、うつ病など、心的-関係的マイナス資産が、世代を超えて承継されることが少なくありません。ファミリー・セラピーでは、「ジェノグラム」と呼ばれる家族図をもとに、マイナス資産の世代間連鎖を見抜き、その悪循環を断つことを試みます。それにより、長年続いた家族の悩み、苦しみ、痛みからの解放、回復、癒し、家族の問題の解決を目指します。

続きを読む #7 世代間連鎖を断つ
に投稿

#6 ガバナンスを見つめ直す

近年ビジネス領域で、ガバナンス(統治、指針)の重要さが言われるようになりました。それは、ファミリーでも同じです。家族を世代を超えて豊かに、幸せに、平和に永続させるには、ガバナンスが欠かせません。以前はそれを、家制度が担っていました。民法から家制度が消え、家制度に抵抗を持つ家族や個人が多い現代、新たな「ファミリー・ガバナンス」創造が急務です。

続きを読む #6 ガバナンスを見つめ直す
に投稿

#4 危機対応を行う

警察白書によると、日本の凶悪犯罪は年間約1,000件です。そのうちの半数以上が家族がらみの犯罪です。家族は、現在の日本で、最も治安の悪い場所です。家制度は、家全体では父親が、きょうだい間では長男が権力を持つ不平等なシステムです。法的に消失したにもかかわらず、今でも慣習的、心理的に残っている家制度が、家族における暴力の重要な要因となっています。

続きを読む #4 危機対応を行う